少し開発が停滞気味だったのですが、最近多くのアップデートを加えたので、v0.1.0をリリースしました。それに伴い、WSGIミドルウェアやWSGICLIの開発、ドキュメントの整備を行ったので紹介。
Kobin
Kobinの説明や使い方は、ドキュメンテーションを書いたのでここでは省略します。
また実際に自分でKobinとSQLAlchemy、Angular2などを使って、サンプルのアプリケーションを書いているので、とりあえず雰囲気を知りたい方はそちらをご覧ください。
WSGICLI
このツールはKobinに限らず、BottleやFlaskといった他のフレームワークでも利用出来ます。 Kobinはまだまだ開発途中な点もありますが、WSGICLIはもう十分に便利なツールかと思っているので、ぜひ使ってみてください。
簡単な使い方の例をいくつか紹介します。
ISUCONでPython実装をプロファイリング
このツールはLine Profiler連携とLive Reload機能のおかげで、ISUCONの問題を解くときにかなり便利なツールになったかなと個人的に思っています。
$ wsgicli run app.py app -h 0.0.0.0 -p 9000 --reload --lineprof
これを起動しておくと、手元のマシンでコードを変更・git pushして、git pullするだけで反映されます。 今はlineprofilerのみサポートしていますが、vmprofも追加予定です。
run
コマンドには他にも、静的ファイルの配信機能や、WSGIの仕様(PEP3333)に準拠しているかチェックするミドルウェアやフレームワークの開発に便利な機能があります。
wsgicli shellコマンド
django-extensionsのshell_plusをSQLAlchemyやpeeweeでも使用出来るようにしたような機能です。 Pythonの対話シェルを起動して、peeweeやSQLAlchemyのModelクラスをインポートしてゴニョゴニョすることがありますが、wsgicliのshellコマンドを使用すると起動時に自動でモデル定義を探索してimportしてくれます。
$ wsgicli shell app.py -i ipython
- Python(Plain)
- iPython
- bpython
- ptpython
- ptipython
その他
その他にもlinebotのサンプルやWSGIのミドルウェアを作っているので、ぜひご覧ください。
WebフレームワークといくつかのWSGIミドルウェア、wsgicli、サンプルアプリ、日英ドキュメントを全て1人で用意するのは思っていたよりも体力と時間が必要みたいです。 tomcriestieさんとか見てるとすごい勢いで開発していて焦りますね。 時間は思っていたよりも少ないみたいなので、2017年はもっとスピードを上げて沢山のコード書いていきたい。
- 作者: Mark Summerfield,斎藤康毅
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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